POP before SMTPとは本来ユーザー認証の機能を持たないSMTPサーバーに擬似的に認証の機能を持たせるものです。
SMTPが認証の仕組みを持たないため、その代わりにメールの受信時には認証が必要なことを利用してユーザーの特定をする仕組みです。
実際には以下の流れとなります。
1. クライアントは初めにメールの受信作業を行う。
2. サーバーはこのときのクライアントのIPアドレスを記録する。
3. クライアントは次にメールの送信を行う。
4. IPアドレスの記録されたデータベースを参照して、送信を行おうとしているクライアントのIPアドレスがデータベースに存在すれば送信を許可する。
5. データベースに記録されたIPアドレスは一定の時間が経過すると自動的に消去される。 (時間はサーバーの設定によるが通常30分程度)
現在では、多くのプロバイダーのメールサーバーがこの仕組みを用いています。
弊社レンタルサーバーサービスでもこの仕組みを用いているため、メールの送信を行うためにはその前に必ず受信を行っておかなければなりません。